アジがたくさん釣れる時期は毎年同じなのかな?
こんな疑問について検証しました。
過去に投稿したこちらの記事の続編です。
冬のサビキ釣りは釣れないの? 釣れる時期はいつ?釣果データを集計して分かったこと
まず、以前投稿した記事から単年通して見えた結果
- よく釣れるのは7月下旬~12月
- 水温が12℃を下回ると釣果が下がる
- 大潮や小潮など潮の状態による釣果の差は明確になかった
3つの事が分かりました。
次に冒頭の疑問がでてきたので、今回は年によって傾向が変わるのか検証しました。
③の潮の状態について、動き出す時間とか含めて深堀する必要があるのかもしれない。
ということから今回は主に①、②についてみています。
調査の元データは本牧海づり施設[横浜フィッシングピアーズ]さんの集計データに基づきます。
細かく見ると違いはあるけど、大きく見ると傾向は同じでした。
さらに詳しく知りたい方は続きをどうぞ。
2022年と2024年の釣果情報
先回調べた2022年と、今回新たに2024年のデータを比較します。
なぜ2023年のデータじゃないのかというと・・・
単純な理由です。
集計するのを忘れておりました。
ホームページでは前年の釣果情報までしかさかのぼれないので、2024年のデータを集計。
土日に来場者数がぐっと増え、釣果もドンッと上がる傾向にあるため、7日間のデータを平均して比較しました。
確認したデータは次の3つ
- アジの釣果
- 来場者数
- 水温
これらについてまとめました。
週間*アジの釣れた数比較
7日間ごとに平均したアジの釣果データを比較。
7日間平均でアジが釣れた数のグラフ
月 | 釣果 | 考察 |
---|---|---|
1~3 | 2022 < 2024 | 2022年はほとんど釣れていないの対し、2024年は100匹ほど平均的に釣れている。 |
4 | 2022 < 2024 | 釣果は2024の方が多いが、どちらの年も冬に比べて釣れだす傾向。 |
5~7 | 2022 < 2024 | 4月釣果が伸びたが一旦数が減る。 |
8~9 | 2022 > 2024 | 8月から一気にアジの釣果が増える。両年とも年間通して最も釣れている。 |
10 | 2022 >2024 | 両年とも9末から10月初旬で一旦ガクッと釣果が落ちる。その後また増加する傾向。 |
11~12 | 2022 < 2024 | 両年で傾向が分かれた期間。2024年は秋口に近い数が釣れているのに対し、2022年は秋口から大きく減少。 |
年間の1日当たり釣果平均をみておきます。
2022年:433匹
2024年:453匹
秋口を除くと2024年の方が釣れる数が多かったこともあり、大きく差はないにせよ2024年の方が4.5%ほど多い結果でした
両年とも年間通しての釣果傾向はだいたい同じ
両年とも9月末~10月初旬で釣果がガクッと落ちる原因は不明。
台風の影響なのか、引き続きみていこうと思います。
8~9月が最も多く釣れ、1~3月は釣れる数が少ない
週間*来場者数比較
7日間ごとに平均した来場者数データを比較。
7日間平均で来場者数のグラフ
月 | 来場者 | 考察 |
---|---|---|
1~3 | 2022年 < 2024年 | 両年とも年間通して一番来場者数が少ない期間 |
4~7 | 2022年 > 2024年 | 春休みに入る辺りから一気に来場者が増加し、GWが両年ピーク。平均500人弱の期間 |
8~10 | 2022年 > 2024年 | 8月お盆の時期をピークに年間で最も来場者数が多い期間 |
11~12 | 2022年 < 2024年 | 11月に入ると徐々に来場者数が減少していく |
年間の1日当たり来場者平均を比較しておきます。
2022年:419人
2024年:402人
そこまで大きく異なりませんが2022年の方が5%ほど多い結果でした。
全体的な来場者数の傾向は両年ともだいたい同じ
1~3月は来場者数が少ない。3月後半から来場者は増え、連休期間にピークあり。
週間*水温比較
7日間ごとに平均した海水温のデータを比較。
7日間平均で海水温のグラフ
月 | 温度 | 考察 |
1~12月 | 2022年 < 2024年 | 年間通して2024年の方が海水温が高い |
年間の平均水温をみておきます。
2022年:17.7℃
2024年:18.6℃
2024年の方が約1度海水温が高い結果でした。
年間通しての傾向は両年同じ
2月に海水温が最も低く、7末~8月初旬に海水温が最も高くなる。
釣果データを組み合わせて考察する
一つのデータずつ比べてみましたが、2つのデータを組み合わせてみえてくることもあるため、集計したデータを組み合わせてみてみます。
一人当たりの釣果期待値
来場者が多い方が釣れる数が多くなる可能性があるため、
釣れた数 ÷ 来場者数 = 一人当たりの釣果期待値
としてデータを比較してみます。
一人当たりアジの釣果 期待値のグラフ
9月下旬から10月初旬にかけてを除けば2024年の方が期待値が高くなってます。
2022年の冬の時期の釣果が絶望的でしたね。
年間を通しての平均期待値
2022年:1.0匹
2024年:1.4匹
2024年は1~3月の冬期間も多少釣れていたが、年間を通しての傾向は同じような感じ
夏から秋にかけてが一番高い傾向、年末までそれなりに期待値は高い。
一人当たりの釣果期待値と水温の関係
魚の活性を考えると水温との関係性が気になるところ。
釣果と水温のグラフ
冬の期間、12℃を下回ると釣果が下がると記述していたが、2024年のデータからもその傾向がみてとれそうだ。
ただ、2024年は1~3月でも数は少ないがコンスタントに100匹近く釣れている。
ほとんど釣れていない2022年の温度を見ると10℃以下。
水温10℃以下でアジの釣果はほとんど期待できないのかもしれない
継続してみていこうと思います。
水温12℃以下で釣果減少。10℃以下で更に減少傾向。
アジがよく釣れる時期は毎年同じなのか まとめ
最後にまとめをしておきます。
- よく釣れるのは7月下旬~12月
- 水温が12℃を下回ると釣果が下がる
2年間を比べても傾向は同じであった
一方、新たに気づいた点
- 9月下旬から10月初旬で釣果が一時的に落ちる期間がある。
- 水温12℃以下で釣果が落ちているが、10℃以下になると更に釣れなくなる。
まだ疑問点が残っているので継続して調べていきます。
最初の考察記事もご参考に。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。