冬のサビキって釣れないの?
釣れ時期っていつなの?
こんな疑問を持たれている方に読んでほしい内容です。

お父さん、僕たち冬もサビキ釣りをしに行くけど、
冬はなかなかアジが釣れないねぇ。
いつなら釣れるんだろう??

そうだねー。なんでだろうね。
寒いからお魚も暖かい所に行ってるのかなぁ?

寒いからお魚も冬眠してるんじゃない??

うーん、どうだろう?
ちょっと調べてみようか。
1年中サビキ釣りをしている私たちですが、冬は釣れにくいと感じています。
でも、何となくそう思っているだけなのか・・・、今一つ確信が持てません。
アジ類の釣りは、日本では主に夏から秋にかけて行われる。
アジ – Wikipedia
とも記載があり、やっぱり冬はだめ?と疑問に思いつつも、毎日釣りに行って確認するのは非常に難しいなぁと考えてていたところ、ふと思いついたのは
公開されている釣果データがあればわかるんじゃないか?
と、調べるのにいいデータを探した末、
毎日釣果情報を更新されている本牧海づり施設[横浜フィッシングピアーズ]さんのデータを活用させて頂く事にしました。
釣果情報の中でもサビキで対象魚の『アジ』について調べた結果を公開します。
- 冬の期間は釣果が落ちている
- 水温が12℃以下は釣果が大幅に落ちる
- 1年のうち数が釣れそうなのは7月~12月(地域にもよると推測)
※注意点:分かったことから季節での釣果を保証するものではありません。
データはあくまで本牧海釣り施設での2022年の釣果です。年度や場所が変われば釣果も変わってくるだろうと推測できます。北海道と沖縄じゃ水温も変われば釣れる魚も変わります。
実際に釣りに行かれる際は近くの釣り場の釣果情報も参考にして下さい。
もし、魚はいそうだけど釣れないなぁ。って時は『 サビキで釣れないのはなぜ? この4つを試せば釣れる可能性が大幅に上がります 』の内容を試してみて下さい。
それでは詳細に入っていきましょう!
毎日更新される釣果情報を収集
まずは何といっても情報収集です。
今回、釣果情報を収集した本牧海釣り施設についてご紹介します。
本牧海釣り施設はどんなところ?
場所は神奈川県横浜市の東京湾に面した立地で東京湾を代表する釣場です。
釣り施設としては大型で充実しているため、特に週末は家族連れにも人気のスポットです。
施設概要を少しだけご紹介します。
- 料金:1回大人900円/中学生450円/小学生300円
(何度も来場される方は回数券が断然お得です。) - 定員数:650名
- 駐車場:収容台数230台
- 管理棟:売店、食堂、休憩室、トイレ完備
- レンタル:竿(有料)、お子さんライフジャケット(無料)
- 釣り場:延べ1400m
- 護岸(新旧):600m
- 渡桟橋:100m(両面)
- 沖桟橋:300m(両面)
詳細は公式HPでご確認下さい。
釣果情報は公式HPから確認する事が出来ます。
集計するデータは?
集計するデータは釣果情報だけである程度分かると思います。
ただし、データが複数ある場合は、データを組み合わせてみた方がより分かることが多くあります。今回は記載のあった中から下記4項目について調べました。
- アジの釣果
- 来場者数
- 水温
- 潮
これらのデータを元に考察していきます。
釣果情報の集計結果
データは1年を通して見たかったので、2022年の1年間の日別データを集計しました。
(データのなかった日や施設のお休みの日のデータはありません)
数年間のデータを集計すればよりよいと考えられますが、数年さかのぼったデータが無かったため、2022年のみとなります。2023年以降の釣果は継続して追加していきます。
2022年の日別釣果データ
まずは日別に集計したデータを個別に確認。
見やすいようにグラフ化して紹介していきます。
『 日にち* 釣れた数 』のグラフ

アジの釣果は結構意外な結果でした。
1月~7月初旬まではそれほど数が釣れていません。4月以降はもう少し釣れていると思っていました。7月中旬~年末によく釣れ、特に8月~10月下旬くらいがピークでした。
この結果だけを見ると冬だけではなく、夏に入るまであまり釣れない??
冒頭のWikipediaの内容には合致していますね!
『 日にち* 来場者数 』のグラフ

来場者についてはやっぱり、冬場1月~3月初旬くらいまで少ないですね。
その後はそれなりに多く、11月を過ぎると少し減ってくる感じ。
寒い時期はしっかり防寒対策しないと寒くて釣りどころじゃなくなってしまいますからね。
同じ月の中でも凹凸が激しいのは平日は人数が少なめで土日にぐっと増えている為です。
『 日にち* 水温 』のグラフ

水温の方は夏場は高く、冬場は冷たい。とまぁ、当たり前?の結果です。
7月中旬~8月が高温のピークに対し、1月中旬~2月が低温のピーク。
年間の水温差は20℃くらい。
外気温は40℃程差があるので、それを考えると差は半分くらいですね。
やはり冬場に釣れないのは水温に関係するんでしょうか。
『 日にち* 潮の状態 』をグラフ化

潮の状態は数値で次のように決めました。
5:大潮 4:中潮 3:若潮 2:長潮 1:小潮
このサイクルは当然定期的ですね。
大潮の時は釣れるって聞いたけど、ホントかどうか気になるところです。
ここまで、それぞれ個別のデータをみましたが、何かぼやーっとしたことしか分かりません。
もう少しデータを並べて眺めたいところです。
釣果データを並べて気になったこと
それぞれのデータを見た結果、やっぱり冬の釣果は期待薄なのかなぁという事は分かりました。
データがいくつかあると並べて比べてみたくなるものです。そこで、今一度4つのグラフを並べてみた時、やっぱり気になる点が出てきました。

- アジの釣果と来場者数
釣りする人が多ければ釣れる数も増える
→ 一人当たりにすると何匹? - アジの釣果と水温
水温が低いと釣れないと聞く
→ ホントなの? - アジの釣果と潮の状態
大潮の日が釣りには良いって聞く
→ ホントなの?
次はこれら疑問について、データ*グラフを組み合わせて考察していきます。
データを組み合わせて分かる事
個別のデータでは『かもしれない』と曖昧な事しか分かりませんでしたが、組み合わせてみるともう少し明確な事が言えそうです。
集計したデータを組み合わせてみていきましょう。
一人当たりアジの釣果 期待値(以後、釣果期待値)のグラフ
魚が釣れる数は釣りする人が多ければ増えていくと思いますよね。
一人当たりだと何匹釣れてるの?という視点で見てみます。
釣れた魚の数 ÷ 来場者数 = 一人当たりの釣果
来場者全員がサビキやアジ狙いというわけではありませんが、そこは大目に見て下さい。

先ほどの釣果を小さく表示しましたが、意外?な感じに一人当たりでみると12月もそれなりに釣果が得られています。
あれ、冬でも実は結構釣れるんじゃない?
こんな風に考えてしまいますがさらに詳しくみていきましょう。
釣果期待値と水温のグラフ
次に思いつくのは、冬になれば水温も下がって魚の活性も下がる、あるいは回遊場所が変わってくると言われているので、水温と合わせてみてみます。

こちらは結構面白い傾向がでました。
2022年の年明け1/2の水温は12℃です。釣果期待値の低い1月~3月のを見ると12℃以下。
ここからいえる事は
冬って一括りにすると曖昧な期間ですが、温度は明確な一つの結論になりますね。
釣果期待値 と 潮の状態 のグラフ
よく言われる、『大潮の時は釣れるよ!』これは本当なんだろうか?
釣果の良かった8月~12月のデータで確認してみます。

う~ん、何とも言えない結果ですね。
大潮の時が釣れているような時もあれば、大潮じゃなくても普通に釣れている。
このデータからは明確な事は分かりませんでした。
冬のサビキ釣りは釣れないの? まとめ
ここまで見てきた内容を簡潔にまとめます。分かったことは次の3つ。
- 冬の期間は釣果が落ちている
1月~3月はかなり釣果が落ちる - 水温が12℃以下は釣果が大幅に落ちる
12℃以下になるのが1~3月で冬の期間釣果が落ちていると考えられる - 1年のうち数が釣れそうなのは7月~12月(地域にもよると推測)
中でも8月~10月がピーク
今回、調べたのが関東圏の情報だったので、九州とかもう暖かいとこ、逆に東北など寒い地域では釣果が異なってきているかもしれません。そういった情報も集めてもっと釣りに生かしたいですね。
魚の気配が全然ない時は私も結構諦めモードですが、
釣れそうなのに、周りは釣れてるのに釣れない!!という時は『 サビキで釣れないのはなぜ? この4つを試せば釣れる可能性が大幅に上がります 』の内容を試してみて下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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