そもそもウキってなんで使うの?
こんな疑問を解決していきます。
間違った選び方をするとウキがウキとしての役目を果たさないので釣り方に合ったウキを選ぶ必要があります。
釣り始めたころ、どんなウキを使ったらいいのかよくわからなかったなぁ。
僕はいつもぶっこみ釣りだからウキはいらないよ!
そ、そうだね~。
でもウキを使った釣りも面白いんだよー。
そう、ウキを使った釣りの一番の醍醐味は魚がかかった時にウキが『ストンっ!』と海中に引き込まれる瞬間!
これを味わいたくて、私はウキを付けている!と言っても過言ではありません。
と、余談はさておき、
ウキを使うには、ウキを付けておけばいい、というわけでありません。釣り方・状況によって使うウキを選んで使わないと本来の役割を果たしません。
これからお伝えする内容を確認してウキがウキとして機能するポイントをおさえておきましょう。
サビキでの釣り方・状況は大きく分けて次の3つあります。
それぞれの場合で使うウキについて解説します。
まずはそもそもウキって何のために使うのかを確認しましょう。
ウキの役割って何?
プカプカと浮いているだけのように見えるウキですが、ウキ本来の役割と使うメリットは次の4つです。
意外だなぁと思われたかもしれませんが、これらが複合してウキの役割を果たします。
じゃあとりあえずウキ付けとけばいいよね。
と、お考えかもしれませんが、デメリットもあります。
私はいつもウキを付ける準備をしているので特に気にしませんが、少し煩わしいと考えられるかもしれません。
ただ、メリットの方が大きいのでウキを使うわけです。詳しくみていきましょう。
竿の長さより遠い位置にエサを入れる
釣り竿の長さは短い物で数十センチ~長い物で5m超えと幅があります。
ただし、仕掛けを竿下に落とす釣りの場合、竿の長さより離れた位置に仕掛けを入れる事ができません。
足元に魚がいない時など、ちょっと遠くへ仕掛けを落として探る事はよくあります。
このような場合にウキが役に立つんです。
狙った棚(水深)に仕掛けを留める
竿下に仕掛けを落とす場合は狙った棚でリールのベイルを返せば棚を固定することができます。
しかし、竿下でない位置、沖の方を狙う場合は狙った棚へ固定ができません。
さらに、コマセカゴと仕掛けが水中で立たないので、コマセエサと仕掛けが同調せず、釣果も落ちてしまいます。
これもウキを使う事で解消できます。
底を狙う事に特化した『ぶっこみ釣り』というサビキ釣りのやり方もあります。
セット商品として販売もされています。
僕はいっつもぶっこみ釣りだよ!
2回目きたな。
でもどうしていつもこの仕掛けを選ぶの?
(仕掛けが流れて行かないから楽でいいけど。)
アジは海の底の方にいることが多いでしょ?
だからだよ。
なるほどね~。
確かにアジは底の方にいるって言うもんね。
竿を何本か出す場合は1つの竿にぶっこみ仕掛けを使ったり、楽太くんのように底狙い一択の場合にもおすすめ
水面に浮かぶウキは使わないけど、コマセカゴの上にフローティングのため発泡玉が付いて、仕掛けを立たせるしくみです。
この仕掛けを使うメリットはウキを使わずに遠くへ飛ばして底狙いができます。
サビキ釣りの対象魚のアジは底にいる点を考えると合理的な仕掛け。
デメリットとしては、根が多い場所だと根掛かりしやすいのと、底しか狙えないという点です。
話を戻して、ここまででウキを使って出来る事は遠くへ飛ばせて狙いの棚へ仕掛けを留めておける事がわかりました。
次を確認していきましょう。
仕掛けを潮の流れに合わせて流す
海には潮の満ち引きがあり、海中はそれにより動いています。
サビキ釣りはエサと仕掛けを同調させて釣る釣りなので、このポイントは重要となります。
コマセは潮の流れにに乗っていきますが、仕掛けを止めていると、せっかくコマセを撒いているのに同調せずに効果が薄れてしまいます。
ここもウキを付けて潮と同様に流しておけば改善できます。
魚のあたりを取る
これまでのウキの必要性の中、竿下とは別の部分に仕掛けを投入した際、
ウキのない釣りでは魚のあたりは竿先の振れか竿を持つ手への振動を感じるしかありませんが、ウキをつけていれば、ウキがその役割を担ってくれます。
ウキがストンと海中に沈むのは分かりやすいアタリですが、それ以外にも波とは異なってウキがひょこひょこしていたり、倒れていたいするのも魚がかかっている合図です。
目視で確認できるので魚のあたりを取るのもウキを付けていれば楽になります。
ここまでの4つを複合してウキとしての役割を果たします。
ウキを上手に使えれば魚を探る範囲が飛躍的に広がるため、釣果も大幅にアップします。
ここまでがメリット、次はデメリットの方も解説していきます。
ウキを付ける手間が増える
ウキを使うためにはウキ単体では役割を果たさないので、ウキとして仕事をしてもらうために一緒にセットしないといけない小物たちがあります。
具体的には
- ウキ
- スイベル
- ウキ止め
- シモリ玉
- カラマン棒(ウキ止め)
これらが必要になってきます。
最初はどの順番で付けるんだっけ・・・
と、ちょっと戸惑うところ含めて面倒な原因です。
仕掛けが絡まりやすくなる
ウキを付けない場合と比べると仕掛けが絡まる事が増えます。
原因は、仕掛けが絡まる対象が仕掛けにあるから。
仕掛けが絡まるのは針同士だったり、針とコマセカゴが絡まる事があります。
そこにウキが加わると、絡まる対象が1つ増えるので、必然的に絡まる可能性が上がってしまう。
という事から仕掛けが絡まる事が多少なりとも増えます。
潮の流れによって手返しが増える
潮の流れに乗ってウキが流れていくため、潮の流れが速いとウキがすぐに流れて行ってしまい、引き上げて入れなおすという手返しが増えます。
また、隣で釣りをしている方がいる場合などはウキが流れて行って邪魔にならないように気にかけておく必要もあります。
デメリットもあるウキを使う理由は?
こうしたデメリットがありながらも使うのは、メリットの方が大きいからです。
ウキを上手に使いこなせば魚を探る範囲が飛躍的に広がります。
これまでは竿下の上下方向だったのが、前・左・右方向も加えてどこからでも狙える。
手間や絡まるといった所は最初だけ。慣れてしまえばあまり気にならなくなります。
足元の釣りだけじゃなくちょい投げや遠投サビキ(カゴ釣り)もやってみたい方は早いうちに取り入れてみて下さい。
ウキを使う時のオモリ
ウキとオモリは切っては切れない関係です。
ウキの浮力とオモリの重さの関係は
ウキの浮力 ≧ オモリの重さ
ウキ浮力の方が大きくなくてはいけません。
もしこの関係が逆だと、ウキが沈んでしまい、ウキとして機能しなくなります。
サビキで使うオモリの重さが分からない場合は下記で詳しく解説していますので合わせてご覧下さい。
⇨ サビキ釣りで使うオモリの重さはどれくらいがおすすめ?
サビキ釣りで使われるウキ
釣りで使われるウキにはたくさん種類がありますが、サビキ釣りで使うウキはたる型の物をよく見かけます。
上の写真でいうと一番右側の物たる型のウキ。
安価で仕掛けの商品セットでもよく使われています。
初心者の方はまずはこのウキから始めることをおすすめします。
理由は釣りを始めたての頃は結構トラブルに合いがちです。『え?なんでなくなるの?』っていう感じのロストもあるんですよ。
普通、根掛かりとかはサビキの針仕掛けの糸が先に切れるものなんですが、メインが擦れて先に切れてしまい、ウキ含めた仕掛け全部なくなってしまう事もありました・・・。
ウキにも1000円以上の商品もありますが、最初は気楽に安いウキからと始めましょう。
サビキ釣りで使うウキについて、更に詳しく解説していきます。
足元サビキで使うウキ
足元に落とすサビキでのおすすめは、サビキ仕掛けセットにもある『たる型』のウキです。
こちらはプラスチック製の物が一般的で価格も百円くらいから購入可能です。
浮力も2号~15号くらいまで幅広くあります。
足元~ちょい投げサビキには安価なたる型のプラウキで十分
足元サビキおすすめのウキ
特にこだわりがなければプラスチック製のウキが安価でおすすめ。
足元だけでなく、ちょい投げくらいならこのウキで十分です。
100均のダイソーさんでもこのプラウキは販売されています。
それ以外にもウキ止め、シモリペッド、カラマン棒なども合わせて購入しておきましょう。
仕掛けもまとめてほしい方はセットになった商品がお得!
コマセカゴ、ウキ、ウキ止め、針仕掛け、オモリすべてセットで揃っています。
ウキとオモリの号数なども迷う事がないのでお手軽です。
投げサビキで使うウキ
投げサビキの場合でも足元サビキで紹介した、たる型のウキが使用可能です。
ちょい投げなど飛距離を余り気にしない場合は特に問題ありません。
しかし、より遠くへ遠投する場合は2つの事に注意する必要がでてきます。
- 視認性を考えたウキ
- 空気抵抗を考えたウキ
視認性を考えたウキ
視認性と言っているのは海面から出ている部分がどれくらい良く見えるかという事です。
ウキの頭が大きい方が遠くにあってもしっかり確認する事ができます。
空気抵抗を考えたウキ
空気抵抗を考えたというのは飛行姿勢が安定するウキです。
たる型のプラウキでは、投げると左右にフルフル振れて空気抵抗も大きくなります。
これに対して、遠投用のウキは大きな羽が付いている物が一般的で飛行姿勢が安定し易く、飛距離も延ばせます。
羽が安定的に空気抵抗を得るので羽部分が後傾となるため、姿勢がブレずに飛んで行ってくれます。
投げサビキおすすめのウキ
サビキ用のウキというよりかはカゴ釣りとして販売されているウキがよいです。
足元サビキでおすすめしたプラウキに対し、形状は細長く、羽根つき、その分お値段は高くなってしまいます。
コスパも考えるならこちら
より遠くへ飛ばしたい方はビッグウィング搭載のウキがおすすめ
夜間に使うウキ
夜は暗くて見えないので、光るウキを使います。
ウキを光らせるには大きく2つあります。
- ケミホタルで発光させる
- LEDライトで発光させる
それぞれについて
ケミホタル
発行材の入った棒をポキッと折って使います。
手軽に使えますがケミホタルの明度に限界があります。
遠投の距離によってはケミホタルの明かりが見え辛い事もあります。
そんな場合は次に紹介するLEDライトのウキがおすすめです。
LEDライト
電池式で電池を入れて使用します。
一般的な単〇電池の物もありますが、普段見慣れない電池を使うウキが多いです。
明度はウキによりますが、遠投しても十分視認できる明るさの物が多いです。
また、ケミホタルでも電池でも使えるウキもあります。
どちらを使うか選べるので便利です。
これらウキを選ぶ場合に注意してほしい事があります。
- ケミホタルを使う場合はケミホタルのサイズ
- LEDライトを使う場合は電池の種類
間違ってしまうと使えないのでよく確認して購入して下さい。
夜間のサビキに使うウキのおすすめ
夜間に使えるウキは通常日中でも使用は可能です。ケミホタルは刺せば、電池は入れればそのまま使えます。
ケミホタルのウキ
ケミホタルのウキは足元~10m程度の距離までと考えておきましょう。
LEDライトのウキ
足元サビキ~ちょい投げ
遠投するなら
ウキの使い方も覚えてさらに釣の幅を広げよう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。