こんな悩みを持っている方に読んでほしい内容です。
釣り場で投げてとーくへ飛ばしている人がいると、子供は大人がやってる事をすぐに真似したがるので、やりたいやりたい!と言い出しますよね。
投げ方をどう教えればいいか?
そのポイントについて私の経験含めて記事にしました。
投げ釣りの出来る場所を選ぶ
まずは何と言っても場所選びからスタートです。
釣り場選び
今回は投げ釣りなので、投げ釣り出来る場所を選ぶ必要があります。釣り場によっては投げ釣り禁止の場所もありますので事前に調べておきましょう。
例えば、公園隣接で釣りしてもいいよって場所などでは、歩行者も多く危ないからダメ。みたいなところは結構あります。
ただし、
遠投はダメだけどちょい投げは可。などという所もありますので、よーく確認してみて下さい。
空いてて椅子とかテーブル出してゆったりできる釣り場があれば最高ですね。
釣り座(ポイント)選び
釣り場が決まったら釣り座を探します。
投げ釣りに慣れないうち、まっすぐ前に飛ばせないうちは隣の人と十分距離がとれるポイントを選んでください。
これは、想像付くかもしれませんが、ミスキャストして隣の人に当ててしまったり、斜めに飛ばして周りの人とライントラブルを避けるためです。
私も子供に教えてる時、真横に飛ばしてヒヤッとした事もありますから、安全のためにも距離は十分確保して下さい。
錘が目の前通過するとか、ホント怖いですよ。
その他の場所
釣り場で教えた方が子供もやる気が出る思います。しかし、練習は周囲の安全が確保できる場所なら、釣り場でなくても出来ます。
私は小学生の時に釣りに連れて行ってもらって、投げ方を教えてもらいました。
楽しかったので、家に帰ってから家の横、畑の土手に向かって投げる練習してた記憶があります。(子供の時に釣りに行ったのは数回程度でした。)
こんな風に人のいない原っぱとか、河川敷、自分ちの収穫後の畑や田んぼとか、安全の確保かできて周りに迷惑をかけない所でも教える事はできます。
こういった点から、釣り場以外で、という所も1つ候補にあげてはどうでしょうか。
投げ釣りの仕掛けを選ぶ
釣り座は当日行ってみないと分かりませんが、場所が大よそ決まったら次は使う仕掛けをみていきましょう。
垂らしの短い仕掛けを選ぶ
最初はちょいなげの天秤とか、ワーム、ルアー、穴釣り用のブラクリなど、錘までの垂らしが少なくて良い仕掛けを選びましょう。
仕掛けを竿のぎりぎりまで巻いていいよって、お子さんにとっても分かり易いです。
また、錘については~4号(15g)くらいまでがおすすめです。
錘が大きいとその分危険度が増すのと巻く時に重くなるので、最初は軽めがおすすめ。
垂らしが長い仕掛けは危険
垂らしが長いサビキ釣りやカゴ釣りなど、ただでさえ絡まったりとトラブルが多いから。
と言うこともありますが、ここで言う『危険』は垂らしが長いので錘が地面に付き、糸にテンションをかけずに投げる事です。
錘まで糸がたるんだ状態で投げると、どこ飛んでくか分からないので非常に危険です。糸が張っぱられた瞬間、引っ張られた方向に飛んでいくので、これが怖いです。
言葉だけでは分かりにくいので絵にしてみます。
①錘までたるんだ状態で投げ始める
青の矢印の方に竿が動きます。
②錘まで糸が張った状態になる
この瞬間、錘には赤の矢印の方向に力が働くので、その方向へ飛んでいきます。
この絵だけだと、
『まぁ、距離はでないけど前に飛びそうだからいいんじゃない?』
って思われるかもしれないんですが、そこは・・・次を見て下さい。
視点を変えて、上からみてみます。
③錘までたるんだ状態で投げ始める
青の矢印の方に竿が動きます。
③錘まで糸が張った状態になる
この瞬間、錘には赤の矢印の方向に力が働くので、その方向へ飛んでいきます。そうすると・・・、
隣にいる人に直撃!!
何て事になりかねないんです。この状態が横に飛んでいく一つの要因です。
こういった事を避けるためにも、まず最初は垂らしのない仕掛けを選んであげるべきです。
投げ方を教える
場所と仕掛が決まって準備ができたらいよいよ教える時!
投げ方の説明とお手本
まずは、竿の握り方や糸の持ち方、そんなところから投げるところまで教えて最後に実演!
そう、お手本を見せる!!
この時のポイント
危険なところを繰り返して伝える事。
上手く投げれたからといってドヤ顔をしない事。
子供は早くやってみたという好奇心が先で、説明はあまり聞いてないでしょうから、危険なポイントだけ念入りに理解してもらうようにします。
一緒に投げてみる
竿の扱いがたどたどしい小さなお子さんの場合は特に一緒に投げるようにしましょう。
何するか分からないので危ないのはもちろんですが、投げると同時に竿から手を放して竿ごと飛んでいってしまう・・・何てこともあるんですよ。
お手本見せ終わったら、まずはご自身が主体となって、お子さんには竿を持たせるだけ、という感じで、竿を一緒に持ち、振る感覚を教えましょう。
何度か繰り返すと、お子さんは、自分が出来る感覚になって、早く自分だけでやらせて!ってい言い出すでしょう。
そしたら、お子さん主体で少し投げさせてみましょう。
子供主体に投げさせてみる
さて、いよいよお子さんに投げてもらう時。
『大きく振りかぶって思いっきりフルキャストだっ!』
最初からこんな事を言わないように!!
繰り返しになりますが、竿の扱いがたどたどしい小さなお子さんの場合はより慎重に。
さんざんあれこれやってきたけど、最初はホントのちょっと投げるところから始めて下さい。
これからお教えする投げ方について、小さなお子さん向けに細かく順に説明しますが、お子さんのレベルに合わせて間を飛ばしてもらっても特に問題はありません。
周囲への注意を怠る事のないよう、しっかり確認だけはしておいてください。
ホントのちょい投げ『 ピッとスロー 』
振りかぶって投げさせるのに不安な場合、少しスイングすれば飛ばせるって事を理解してもらうのに、ほんの少しだけ飛ばすところから始めます。
『ピッ』と投げる感じなので・・・
『ピッとスロー』
と、呼ぶことにしましょう。具体的には絵で説明します。
体の横当たりから
サイドスローでピッと竿を押し出して投げる。
まずはこれくらいの振り幅で投げるのを練習しましょう。
サイドで体の横から投げるのはお子さんの目に竿が良く見えるから。
最初は目で動きを追いたくなるので、よく見えるようにします。
ここで覚えてほしい事は4つ確認事項
- 周りの安全確認
投げる前に周りに人がいないか確認 - 錘の位置
地面に擦ってないか、糸がたるんでないか確認 - 糸を離すポイント
竿を前に振り出す途中で離すポイントの確認 - 錘の重さ
錘の重さが手に伝わっているか確認
特に小さいお子さんは言葉で伝えてもなかなか理解できない場合があるので、体で覚えさせる!
そう、この4つを徹底的に叩き込む!!
とまでいかなくとも、ある程度感覚が掴めるようになったらOKです。
竿の持ち方について
ここで、投げる際に上手く手から糸を抜けない時の竿の持ち方について1つご紹介。
お子さんの手はまだ発達途中。ラインを人差し指に引っかけて抜くのが難しく、ぎこちなくなってしまいがち。そんな時に試してほしい、うちの子がやってる握り方をご紹介します。
こんな握り方。
赤いのが糸。
もう、竿と一緒に釣糸を握っちゃう。
教えた訳じゃなくて、やってました。
どうもこの方が調子がいいみたいです。気になった方はお子さんに教えてあげて下さい。
竿の振り幅を広げていく
ピッとスローができてきたら振り幅を広げていきましょう。
真っすぐ飛ばせるようになったら
1! → 2! → 3!
のようにテイクバックを大きくするような感じで振り幅を広げていきましょう。
1! ピッとスロー ⇒ 3! ちょい投げ
こんなイメージですね。
竿を立てていく
サイドの投げ方が安定してきたら次は徐々に竿を立てていきます。
真っすぐ飛ばせるようになったら
1! → 2! → 3!
のように竿をどんどん立てていきましょう。
1!サイドキャスト ⇒ 3!オーバーヘッドキャスト
こんなイメージですね。
『ここまでくればもう教える事は何もない!』
細かい点などは追々修正してあげるとしても、ここまで出来るようになったらお子さんも大満足でしょう。
褒めて褒めて褒めて
一回の釣りでオーバーヘッドキャストまでは難しいかもしれませんが、お子さんと一緒に根気よく投げれるようになるまで付き合ってあげるのが上達の大事な要素の一つです。
段階を踏んで褒めやすくする
初めてやる事に対して、複数の事を同時に行うのは大人でもなかなか難しいです。
今回ピッとスルーと言い出しているのもこれに当たるんですが、一気に最終形態のオーバーヘッドキャストを教えるのではなく、簡単な所から徐々に段階を踏んでいく過程にしています。
こうする事によって、お子さんもご自身も出来た事、出来ない事も理解しやすく、褒めやすい仕組みになります。
褒めてお子さんが ニヤッ と笑ったらこっちのもんです。
1つ出来たら褒める
教える時には一つ教えて、出来たら褒める。
次また一つ教えて、出来たら褒める。
時には、2つ前に教えた事を忘れてたら、もう一度教えて、出来たら褒める。
褒めて嫌な気を起こす事はほとんどありません。
ただ、わざとらしく褒めてると嫌がられる事もあるので、あくまでも自然体で。
ちゃんと褒めてあげると嬉しくなってやる気も出て、どんどん上手になってくるので、上達も早いです。上手に褒めて伸ばしましょう!
出来なくても褒める
言った事が出来なくて・・・
これが続くとお子さんもストレスが溜まって来て、癇癪を起してしまう事も多いでしょう。
こんな時は、出来てなくても出来てる部分までを褒める。
時には違った視点から褒めてみる。
などなど、褒める工夫もしてやる気を継続させましょう。
最後に
お子さんがなかなか上達しない場合もイライラするのではなく、どうやったら上手に投げれるかなぁと一緒になって考えて実践してみましょう。
投げ釣りを練習してる横にサビキなどの竿を出しておくのもおすすめです。途中、魚がかかると気分転換にもなりますし、楽しめます。お子さんとのファミリーフィッシング色々試して楽しく釣りをしましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
お子さんとの釣りで役立ちそうな内容を記事にしています。気になられたらぜひチェックしてみて下さい。