3.釣具

初心者でもよく分かる!釣り竿の種類と各部名称ガイド【完全保存版】

  • 釣竿が欲しいけど種類が多くて何が何か分からない
  • 釣竿のことを聞いたら知らない単語が多くて理解できなかった
  • 竿の種類で何がどう違うのか分からない

こんな悩みありませんか?

釣り竿選びは、釣りの第一歩。

でも、名前や構造を知らないと「何が自分に合ってるのか」も分からないのが本音ですよね。

この記事では、初心者でも迷わない「釣り竿の種類の違い」と「各部名称」を図解感覚でわかりやすく解説します!

釣り竿(ロッド)の種類一覧と特徴

釣り竿には、釣り方や対象魚によって実にさまざまな種類があります。
ここでは、初心者でも使いやすい代表的な種類を紹介します。

種類特徴・用途対象魚初心者おすすめ度
万能竿(コンパクトロッド)持ち運びしやすく海・川・池など幅広く使えるアジ、ハゼ、フナ など★★★★★
磯竿(いそざお)軽量で長く、ウキ釣りや堤防釣りに最適メジナ、チヌ★★★★☆
投げ竿仕掛けを遠くへ飛ばせる竿キス、カレイ、ヒラメ★★★☆☆
ルアーロッドルアーを投げて魚を誘う専用竿(アジング、バス釣り等)ブラックバス、アジ★★★★☆
船竿(ふなざお)船釣り専用でパワーありタチウオ、真鯛、青物★★☆☆☆

初心者へのアドバイス

  • 初心者の方には「万能ロッド」または「磯竿」が圧倒的人気です。
  • 堤防釣りやちょい投げ釣りで扱いやすく、失敗も少ない

初心者向けの万能竿(ロッド)と磯竿について詳しく解説します。

万能竿(オールラウンドロッド)

「1本でいろんな釣りが楽しめる」初心者向けの定番

特徴

  • 長さ:約2.1m~3.6m
  • 対応ジャンル:ちょい投げ釣り、ウキ釣り、サビキ釣り など
  • 携帯性に優れた振り出し竿タイプが多い(収納しやすい)
  • 軽量で扱いやすい

メリット

  • 幅広い釣りに対応できる(堤防釣り、投げ釣り、ウキ釣りなど)
  • 1本で複数の釣り方を試せるためコスパが良い
  • 初心者向けのセット商品が多く、道具選びで迷わない
  • 軽量で扱いやすく、竿の取り回しもスムーズ

デメリット

  • 専用ロッドに比べると感度やパワーで劣ることがある
  • 狙いたい魚種が明確な場合は中途半端に感じることも
  • 魚のサイズや釣り場によっては対応しきれないこともある

私も最初はオールランドロッドからスタートしました。
そしてまだ使い続けてます。
堤防釣りが多いのと、釣り方変えることも出来るので色々楽しめます。

こんな人におすすめ!

  • 釣りを始めたばかりで、何を釣りたいかまだ決まっていない人
  • 家族や友人とレジャー感覚で釣りを楽しみたい人
  • 1本でいろんな釣りを体験してみたい初心者
  • 手軽に道具を揃えて、週末の堤防釣りを楽しみたい人

磯竿(いそざお)

ウキ釣りやサビキに最適。波止や堤防釣りで大活躍!

特徴

  • 長さ:約3m〜5m(主流は4.5m前後)
  • 細身でしなやかな調子(特に先調子・胴調子が多い)
  • 磯だけでなく堤防釣りにも使える
  • 軽い仕掛けでも遠投できる設計

メリット

  • 竿が長く、ウキ釣りなどに最適で操作性が良い
  • 軽くて柔らかく、細かいアタリも分かりやすい
  • アジやメジナ、チヌなどの磯魚にもしっかり対応
  • 飛距離も出やすく、足場の高い堤防でも有利

デメリット

  • 長さゆえに携帯性・収納性がやや劣る
  • 風が強い日や狭い釣り場では扱いにくいことがある
  • 汎用性にはやや欠け、特定の釣り方に向いた竿でもある
  • 長時間使用すると疲れやすいことも

私の2本目の竿は磯竿です。
万能竿は短めで、磯竿はそれより長くしました。
万能竿で届かないもう少し遠くに投げたい時や、広い釣り場で使うことが多いです。

こんな人におすすめ!

  • サビキ、ウキ釣りを中心に楽しみたい人
  • 堤防や磯場で軽量な魚を数釣りしたい人
  • 少し慣れてきて、「次のステップ」に進みたい初心者
  • アジやチヌなど、特定の魚を効率よく狙いたい人

万能竿と磯竿、どちらを選ぶべき?

比較項目万能竿磯竿
長さ2〜3.6m3.0〜5.4m
対応ジャンル幅広い(ちょい投げ・ウキなど)主にウキ釣り・サビキ釣り
軽さ・扱いやすさ◎(振り出しタイプで持ち運び楽)◯(軽量だがやや長め)
初心者向け度
コスパ◎(セット多数)◯(単品で選ぶ場合が多い)

初心者へのアドバイス

  • 最初の1本に迷ったら、まずは万能竿のセット(ロッド+リール)がベスト
  • サビキやウキ釣りを本格的に楽しみたい方は磯竿+リール+仕掛けを個別に選ぶのもおすすめ

釣竿の構造タイプ「平継」と「振り出し」の違いは?

釣竿には「平継ぎ(並継ぎ)ロッド」と「振り出しロッド」という構造の違いがあります。
収納性や使い心地に違いがあり、用途やスタイルに合わせて選ぶのがポイント。

振り出しロッド(ふりだし)

収納がラクで携帯性バツグン!初心者に最も人気のタイプ

特徴

  • 竿の中に各節がテレスコピック(伸縮)式で収納される
  • 持ち運び時はコンパクト、使用時にシュッと伸ばして使う
  • スピーディーに釣り開始・撤収が可能

メリット

  • バッグに入るサイズで携帯性◎
  • 組み立てが簡単で初心者向け
  • 折れやすさが少ない設計も多い

デメリット

  • 各節の継ぎ目にガタつきが出ることがある
  • 感度やパワー面では平継に劣る場合も

私が持ってる竿はほとんど振り出しロッドです。
扱い楽だし、釣り場付いてすぐに釣り始められるのが魅力。

釣り場ですぐに釣りを始める方法は次の記事を見て下さい。
釣場ですぐに釣りを始めるための下準備 釣座を決めてから3分以内にサビキ釣り開始!

こんな人におすすめ!

  • 釣りを始めたばかりで、何を釣りたいかまだ決まっていない人
  • 家族や友人とレジャー感覚で釣りを楽しみたい人
  • 1本でいろんな釣りを体験してみたい初心者
  • 手軽に道具を揃えて、週末の堤防釣りを楽しみたい人

平継ロッド(ひらつぎ/並継ぎ)

感度・操作性重視の本格派。釣りに慣れた方に人気

特徴

  • 複数のパーツを差し込んで継ぐ構造(2ピース・3ピースなど)
  • 振り出しよりもしっかりとした操作性や感度が得られる
  • 高性能なロッドやルアーロッドに多い

メリット

  • 感度が高く、魚のアタリが伝わりやすい
  • パワー・耐久性が高く、大物にも対応
  • 調子(ロッドの曲がり具合)を細かく設計しやすい

デメリット

  • 長さによっては収納がやや不便
  • 仕舞い寸法が長めになる(車移動向け)

平継ロッドは振り出しロッドに比べて安定感があるのがいいですね。

「振り出し」と「平継」の比較表

項目振り出しロッド平継ロッド(並継)
携帯性・収納性◎(短くなりやすく携帯しやすい)△(仕舞寸法がやや長い)
組み立てやすさ◎(伸ばすだけでOK)△(継ぎ合わせに時間がかかる)
感度・操作性◯(やや劣るが十分実用的)◎(細かいアタリまで伝わる)
強度・耐久性◯(節が多いためやや弱点になることも)◎(一本ごとの強度が高い)
初心者向け◎(トラブル少なく扱いやすい)◯(慣れれば使いやすいがやや上級者向け)
主な用途万能竿・磯竿・サビキ竿・投げ竿などルアーロッド・磯竿・本格的な投げ竿・船竿など

初心者はどっちを選べばいいの?

  • 初めての1本なら「振り出しロッド」がおすすめ!
    • コンパクトで持ち運びやすい
    • セット商品が多くコスパも◎
    • 組み立てや仕舞いもラクで釣行ハードルが下がる

慣れてきて釣りに深くハマってきたら、感度・性能を求めて平継ロッドを追加するのが理想的です!

釣り竿の素材の違いとは?【カーボン vs グラスファイバー】

釣り竿はパッと見では分かりませんが、使われている素材によって使い心地が大きく変わります。
ここでは代表的な2種類をご紹介します。

カーボンロッド(炭素繊維)

  • 特徴:軽くて感度が高く、魚のアタリが手元にダイレクトに伝わる
  • メリット:長時間使っても疲れにくく、ルアー操作や繊細なアタリ取りに最適
  • デメリット:衝撃にやや弱く、扱いに注意が必要

こんな人におすすめ!

  • アジングやメバリングなど、小さなアタリも逃したくない人
  • 軽量ロッドで機動力重視の釣りをしたい人

グラスファイバーロッド(ガラス繊維)

  • 特徴:しなやかで粘り強く、折れにくい頑丈さが売り
  • メリット:扱いやすく価格も安めで、初心者や子供にも安心
  • デメリット:やや重く、感度はカーボンに劣る

こんな人におすすめ!

  • ファミリーフィッシングやちょい投げなど、気軽に釣りを楽しみたい人
  • 初めての釣りで「とりあえず折れにくい竿がいい」という人

ハイブリッド素材って?

最近では「カーボンとグラスの中間素材」を使った竿がおおいです。
カーボンの感度とグラスの強度を両立しており、初心者〜中級者にちょうどいい選択肢です。

「カーボン40%」などと記載されている場合、混合比率を表しています。

市販の竿はこのカーボン*グラスのハイブリッド素材が多くあります。

最初の一本はどっちがいい?

それぞれのロッドについて整理しました。

レベルおすすめ素材理由
完全初心者ハイブリッド感度・強度・価格のバランスが良く、入門用として非常に人気。
慣れてきたらカーボン軽くて感度が高く、しなりと反発力に優れる。操作性が良く中〜上級者向けが多い。
こだわりグラスファイバー柔らかくて折れにくく、価格は安めだが重さが一番の短所。

最初はハイブリッド素材のロッドがバランス的に考えて1択です。

カーボンロッドとグラスロッドの違いをもっと詳しく知りたい方はこちらも。
釣竿のカーボンロッドとグラスロッドの違いは?特性比較して分かった事

スピニングロッドとベイトロッドの違いとは?

釣り竿には「スピニングロッド」と「ベイトロッド」の2種類があります。
これはセットするリールのタイプによって使い分ける専用設計です。

使いたいリールに合わせてロッドを選ぼう

  • スピニングリール:スピニングロッド
  • ベイトリール:ベイトロッドを選ぼう

スピニングロッド(スピニングリール用)

  • リールはロッドの下に装着
  • ガイド(糸が通る輪)が大きめで、糸の放出がスムーズ
  • トラブルが少なく、初心者向け
  • 軽量ルアーや遠投が得意

んな人におすすめ!

釣りを始めたばかりの初心者/ちょい投げ/サビキ釣り/アジングなど

ベイトロッド(ベイトリール用)

  • リールはロッドの上に装着
  • ガイドが小さく、正確なキャストに強い
  • 太いラインや重めのルアー向け
  • スピニングより操作性が高く、慣れが必要

んな人におすすめ!

バス釣りや船釣りなどで大物を狙う人/巻き抵抗の強い釣りをする中級者以上

迷ったら「スピニングロッド」から始めよう!

初心者の9割は、まず「スピニングロッド+スピニングリール」から始めるのがおすすめです。
トラブルが少なく、さまざまな釣り方に対応できます。

比較項目スピニングロッドベイトロッド
難易度初心者向け中〜上級者向け
トラブルの少なさ少ないラインのバックラッシュに注意
キャスト精度そこそこ高精度
向いている釣り方サビキ・ちょい投げ・ライトゲームバス釣り・重めルアー・船釣り

初心者はどんなロッドを選ぶべき?

ここまで解説した竿の種類や構造から私がおすすめする初心者用のロッド

初心者が竿を選ぶ時のポイント

  • 竿の種類:万能竿(オールラウンド)
  • 構造:振り出しロッド
  • 素材:カーボン(ハイブリッド)
  • リールの種類:スピニングリール → スピニングロッド

私もこのポイントをおさえて最初の竿は選んでました。

私が購入してずっと使ってるおすすめ商品。
DAIWA:LIBERTY CLUB SHORT SWING

最新はこちらのモデル

釣竿選び詳細はこちらの記事も参考にして下さい。
初めての釣り竿選び 初心者にも扱いやすいサビキ用の竿 長さ3m未満の竿比較と購入品を紹介

釣り竿の各部名称と役割

釣り竿には、名前がある細かなパーツが多数存在します。


ここでは、図にある名称について、役割と合わせて解説します。

ブランクス(竿本体)

竿の芯となる本体部分。
しなり具合(柔らかさ・硬さ)や素材によって扱いやすさが変わります。

「初心者はカーボンとグラスの中間くらい(7:3調子)」が扱いやすい!

ティップ(竿先)&バット(根元)&ベリー(中間部)

  • ティップ:アタリ(魚が食いついたサイン)を感じ取る繊細な部分
  • バット:しなりを支える竿の太い根本
  • ベリー:ディップとバットの間の部分
竿の先端部分がティップ
グリップに近い部分がバット

直径や素材によっても竿の剛性は大きく変わってきます。

リールシート(リールの固定部)

リールを差し込み、固定する部位。
緩んでいるとリールが外れて危険!

固定する方法は大きく2つ

  • スクリュー式
  • クリップ式
スクリュー式
クリップ式

クリップ式はワンタッチで簡単に止めれますが、少しだけガタツキがあります。
それが気になる方はスクリュー式がおすすめ。

その他に、リールシートは「上締め式」「下締め式」があり、最近は軽量化&耐久性も進化してます!

グリップ(持ち手)

握る部分で、VA素材(スポンジ状)、ラバーやコルク素材などがあります。グリップ感や滑りにくさに関わる重要な部分。

EVA素材
コルク素材

長時間釣行では「EVA」が疲れにくくて◎
値段も手ごろなため、初心者向けのロッドはEVA素材が多く使われています。

ガイド(糸を通すリング)

竿の先端はトップガイド

糸がリールからロッド先端までをスムーズに行き来させる金属製リング。
ガイドが多いほどロッド全体に力を分散できる

  • SiCガイド(高性能)やオールステンレスなど種類あり
  • 釣り竿が折れやすいのはこの周辺!

ロッドガイドは一直線の竿から出っ張る部分のため、引っかかって竿を折る原因になりやすい。
私も先端を折ってしまった経験があります。

ロッドガイドをもって竿の伸縮は絶対だめ。扱いには注意しよう。

【初心者Q&A】よくある質問

私がちょいちょい聞かれる竿についてのQ&Aです。

Q1. 釣り竿の長さはどれが良いの?
A. 1.8m?2.7m程度が扱いやすいです。堤防釣りなら2.4m前後がベスト!

Q2. 子供でも使える竿ってある?
A. 1.2?1.5mの短めロッド+スピニングリールならOK!仕掛けも軽めにしましょう。

Q3. 高い竿じゃないとダメ?
A. 初心者は5,000?8,000円前後のセットロッドで十分!まずは扱いに慣れるのが大事です。

まとめ:釣り竿を知れば、釣りはもっと楽しくなる!

いかがだったでしょうか。

釣竿の種類、名称それぞれで色んな機能、役割がありましたね。

釣り竿は糸を垂らすただの「棒」にあらず。
魚とのやり取りを感じ取る、手の延長のような存在です。

種類・構造・用語を知ることで、自分に合った竿が分かり、釣りが一層楽しくなります。

これから竿を買う方、選び方に迷っている方は、ぜひこのページを保存してお役立てください!

繰り返しになりますが、おさらい。

初心者が竿を選ぶ時のポイント

  • 竿の種類:万能竿(オールラウンド)
  • 構造:振り出しロッド
  • 素材:カーボン(ハイブリッド)
  • リールの種類:スピニングリール → スピニングロッド

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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