2.釣りテクニック

釣り初心者向け:潮見表の見方と釣れるタイミングガイド

釣りに行ったのにまったくアタリがなかった…。
釣れる時と釣れない時の差があるなぁ。


こんな経験はありませんか?
実はその原因の一つが「潮の動き」です。

潮の満ち引きは、魚たちの行動を左右する重要なポイント。
潮が動けば魚も活性化し、そのタイミングを知れば驚くほど釣果が変わります。

でも、「潮見表」や「タイドグラフ」って聞いただけでハードルが高く感じること、ありますよね。
安心してください!

初心者でもわかるよう丁寧に解説します。

この記事で分かること

  • 潮の動きが釣果に与える重要な影響
  • 潮見表やタイドグラフの基本的な使い方
  • 初心者でも釣れる潮のタイミングの見極め方
  • 潮の満ち引きの仕組みとその背景

次回の釣りで釣果が期待できる情報が満載!
ぜひ最後まで読んでみてください。

潮見表(タイドグラフ)とは?

潮見表は海の水位変化(満潮・干潮の時間と高さ)を記した表やグラフです。

スマホアプリや釣具店のカレンダー、港湾局のサイトなどで無料で確認できます。

潮見表の基本項目

項目英語表記説明
満潮High Tide海水面が最も高くなる時刻
干潮Low Tide海水面が最も低くなる時刻
潮位Tide Level (cm)水位の高さ
潮回りTide Cycle大潮・中潮・小潮・長潮・若潮など、1日の潮の動きの強さ

潮見表は釣りにおける心強いパートナーと言える存在。
これを使いこなすことで、魚の活性が高まるタイミングや、水位の変化による釣りやすい時間帯がより明確になります。

特に初心者の方には、どの潮回りが狙い目なのか理解することが釣果を大きく左右するポイント。
上手に活用すれば釣果アップが狙えるので覚えておこう。

潮の満ち引きはなぜ起こるのか?

潮の干満は、月と太陽の引力が地球の海水を引っ張ることで起こります。

月の引力が一番大きく影響
→ 月が真上や真下にある位置で海水が引き寄せられ「満潮」になる。

イメージは下図の通り

潮の満ち引きイメージ
潮の満ち引きイメージ

地球の反対側でも遠心力で海水が盛り上がり、もう1つの満潮が起こる。

満潮と満潮の間にある時間帯が「干潮」。

1日に満潮2回・干潮2回のサイクル(約6時間ごとに変化)が基本

潮汐の周期(潮回りの変化)

月は地球の周りを約29.5日で一周します。
そのため、約2週間ごとに潮の動きが大きく変化します。

潮汐イメージ
潮汐イメージ

潮回り 特徴 発生タイミング

潮回り特徴発生タイミング
大潮潮の動きが最大。満潮・干潮の差が大きい新月・満月の頃
中潮大潮の次に動きが大きい大潮の翌日から数日
小潮潮の動きが小さく釣りづらい中潮のあと
長潮潮の変化がゆるやか小潮の翌日
若潮少し動きが戻る長潮の翌日

ポイント:釣り初心者はまず「大潮」か「中潮」を狙うのがおすすめ

🌊 潮位差とは?〜大潮と小潮の違い〜

潮見表には「満潮・干潮の時刻」だけでなく、「潮位(水位の高さ)」も記載されています。

潮汐による潮位の変化イメージ
潮汐による潮位の変化イメージ

この潮位の差が大きいほど、潮がよく動き、魚の活性も高まります。

📏 潮位差の目安(東京湾の場合)

潮回り潮位差の目安特徴
大潮約150〜200cm満潮と干潮の差が最大。潮が大きく動き、魚の活性が高まる。
中潮約100〜150cm大潮ほどではないが、潮の動きは十分。釣りに適したタイミング。
小潮約50〜100cm潮位差が小さく、潮の動きが穏やか。釣果はやや安定しづらい。

※地域や季節によって潮位差は異なります。

釣りへの影響

  • 潮位差が大きい=潮がよく動く  → ベイト(小魚)が流れ、捕食魚が活発に動く。
  • 潮位差が小さい=潮が緩やか  → 魚の動きも鈍くなりがち。ポイント選びが重要。

潮見表を見るときは、「満潮・干潮の時間」だけでなく「潮位差」にも注目すると、釣れるタイミングがさらに明確になります!

釣れる潮のタイミング

「釣れる時間帯っていつ?」と迷う初心者の方へ。
実は魚がよく動く“潮のタイミング”を知るだけで、釣果がグッと変わります。
以下の時間帯は特に狙い目です。

タイミング狙い目時間帯理由・特徴
満潮・干潮の前後満潮・干潮の±1〜2時間水位が変化し、ベイト(小魚)が動き出す。魚の捕食チャンスが増える。
朝マズメ・夕マズメ日の出前後/日の入り前後光量変化で魚の警戒心が薄れ、活性が高まる。初心者でもアタリが出やすい時間帯。
上げ3分・下げ7分潮が動き始めてから3割/7割進行時潮の動きが安定し、魚の活性がピークに。ウキ釣りなどでヒットしやすい。(中級者向け)

これらのタイミングを潮見表と照らし合わせて釣行計画を立てれば、「今日は釣れそう!」という予感が現実になります。

満潮・干潮の時間とマズメを意識する

潮見表の活用手順(初心者向け)

釣り初心者が「釣れる時間帯」を見極めるには、潮見表の使い方を知ることが第一歩。
以下の手順を参考にすれば、釣行計画がグッと立てやすくなります。

  1. 釣行予定日の潮見表を確認
    → スマホアプリ「タイドグラフBI」や「釣りどきナビ」が便利。
  2. 満潮・干潮時刻をチェック
    → 釣り開始時間を満潮・干潮の前後1〜2時間に合わせる。
  3. 潮回りを確認
    → 大潮・中潮を優先的に選ぶ。
  4. 日の出・日の入り時間も確認
    → マズメと潮の動きが重なる日は最高の条件。

慣れてくれば「今日は釣れる日かも!」という予感が当たるようになります。

潮の動きと魚の活性をうまくリンクさせる

実践例:潮見表を活用した釣行シミュレーション

「潮見表は見たけど、実際いつ釣りに行けばいいの?」という方へ。
ここでは釣りスタイル別に、潮の動きと時間帯を組み合わせた“釣れるタイミング”を具体的に紹介します。

① 堤防サビキ釣り(アジ・イワシ狙い)

  • 潮回り:中潮
  • 干潮:6:00
  • 日の出:5:20
  • 狙い目時間:5:00〜7:00
  • 理由:日の出直後&干潮直前で潮が動き、群れが入りやすい。初心者でもアタリが出やすい時間帯。

② ファミリー向けちょい投げ釣り(キス・ハゼ狙い)

  • 潮回り:大潮
  • 満潮:11:30
  • 日の出:5:10
  • 狙い目時間:10:00〜12:00
  • 理由:満潮前後で水深が増し、砂地にいるキスやハゼが岸近くまで寄ってくる。足場も安定していて子ども連れにおすすめ。

③ ウキ釣り(メジナ・チヌ狙い)

  • 潮回り:中潮
  • 満潮:17:45
  • 日の入り:18:30
  • 狙い目時間:17:00〜19:00
  • 理由:夕マズメ+満潮直前で魚の活性が高まる。ウキの動きも見やすく、初心者でも釣りの醍醐味を味わえる時間帯。

このように、釣りスタイルやターゲット魚種に合わせて潮見表を活用することで、「釣れる時間帯」が明確になります。

1つのスタイルから試してみて、潮の動きと釣果の関係を体感しよう!

注意点と安全対策

注意点と安全対策

潮位の変化や天候は予測以上に早く変わることがあります。釣りを安全に楽しむため、以下のポイントを確認しておきましょう。

  • 足場の確認を怠らない
    潮位が急激に上昇する日や大潮のタイミングでは、釣り場の足場が水没する場合があります。
    事前に潮見表で潮位の変動を確認し、危険区域には近づかないようにしましょう。
  • 滑りにくい靴を選ぶ
    堤防や岩場では苔や海水で滑りやすくなっています。
    滑り止め機能があるシューズを履き、安全な移動を心がけましょう。
  • 天候の変化に注意
    強風や高波が予想される日は、無理せず釣行を中止する判断も必要です。
    また、雷雨の恐れがある場合は屋外に留まらないようにしましょう。
  • ライフジャケットは必須
    万が一足を滑らせてしまった場合でも、ライフジャケットがあれば救助の可能性が大幅に高まります。
    大人はもちろん、お子さんにも着用させるようにしましょう。
    堤防サビキ釣りでも子供にライフジャケットは必要?使う時はどんな物がいいんだろう?
  • 適切な準備を整える
    飲み物や応急処置キットを用意することで、突発的な事態に備えることができます。また、子どもや初心者の場合は特に、こまめな休憩を取りながら無理せず楽しみましょう。
  • 連絡手段を確保
    マートフォンや無線機など、緊急時に連絡が取れる手段を忘れずに。
    釣り場が電波が届きにくい場合も考慮し、事前に家族や友人に予定を伝えておくと安心です。
  • 釣り場のルールとマナーを守る
    一部の釣り場では許可エリアが限られている場合があります。
    看板や案内を確認し、ルールに従いましょう。
    ごみを持ち帰るなど、次の釣り人や自然環境に配慮することも大切です。
    釣りのルールとマナー

お子さんとの釣りについてまとめた記事も参考に
【年齢別】子どもと釣りデビューガイド|3歳・5歳・小学生ごとの注意点と楽しみ方

まとめ

潮の干満は月と太陽の引力による自然のリズムです。
釣行日を決めるときは潮回り・満潮干潮時刻・マズメ時間を意識すれば、初心者でも釣果アップが期待できます。
まずはアプリで潮見表をチェックして、計画的な釣りを楽しみましょう。

潮の干満は月と太陽が作り出す自然のリズムであり、その動きは釣果に直結します。
満潮・干潮のタイミングだけでなく、「潮位差」や「マズメ時間」を意識することで、釣果を大きく向上させることができます。

特に初心者の方でも、潮見表やタイドグラフを使いこなせば、次回の釣行が驚くほど効果的に計画できるでしょう!
今回の記事では、これらの知識やコツを詳しく紹介しました。

まずは手元にあるスマホアプリや地域の潮見表を参考に、満潮・干潮時間と潮回りをチェックしてみてください。

例えば、大潮や中潮の日を狙うだけでも魚の活性が高まり、釣れるチャンスがグッと広がります。
また、潮位差を確認し、動きの大きなタイミングを狙えばアタリが増える可能性が高まります。

私のおすすめはこちらで紹介してるタイドグラフBI
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釣りの成功は、自然と共に歩むこと。
潮を味方につけて、楽しく充実した釣行を計画しましょう!次の釣り場で素敵な思い出が作れますように。

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